Web開発 2026.01.05

個人開発でサービスをリリースするまでの
完全ステップ

1. はじめに

「自分のサービスを作ってリリースしたい」 そう思っているエンジニアや、これからプログラミングを学ぶ方は多いのではないでしょうか。

Seaside Labでは、GAIDEやsidepocketといったサービスを個人開発でリリースしてきました。 この記事では、その経験を元に、個人開発でサービスをリリースするまでの 具体的なステップを解説します。

個人開発の醍醐味は、自分が「欲しい」と思ったものを自分の手で作れること。 完璧を目指さず、まずはリリースすることを目標にしましょう。

2. アイデア出し・企画

すべては「何を作るか」から始まります。 アイデアを見つけるためのヒントを紹介します。

自分の「不便」を解決する

日常で感じる不便や面倒を解決するサービスは、 少なくとも自分という一人のユーザーがいることが保証されています。 sidepocketは「フリーランスの稼働管理が面倒」という自分自身の課題から生まれました。

既存サービスの改善版を作る

既存のサービスを使っていて「ここがこうだったらいいのに」と思うことはありませんか? その改善を自分で実現してしまうのも一つの方法です。 GAIDEは「GASの開発環境をもっと便利にしたい」という思いから生まれました。

特定のニッチに特化する

大手サービスは幅広いユーザーをターゲットにするため、 特定のニッチなニーズには対応しきれていないことがあります。 「フリーランス × 稼働管理」のように、ターゲットを絞ることで差別化できます。

3. アイデアの検証

アイデアが浮かんだら、いきなり開発に入る前に 「本当にニーズがあるか」を検証しましょう。

競合調査

同じような課題を解決するサービスがすでにないか調べます。 競合がいる場合、差別化ポイントを考えます。 競合がまったくいない場合は、「なぜないのか」を考えましょう(ニーズがない可能性も)。

周りの人に聞く

友人や同僚に「こんなサービスがあったら使う?」と聞いてみます。 具体的なフィードバックが得られれば、開発のモチベーションにもなります。

SNSで反応を見る

「〇〇なサービスを作ろうと思ってるんだけど、需要あるかな?」と SNSに投稿してみるのも一つの方法です。

4. 技術選定

何を作るか決まったら、どの技術で作るかを決めます。 個人開発では、以下のポイントを意識しましょう。

慣れている技術を選ぶ

個人開発では、新しい技術の習得に時間をかけすぎると リリースまでたどり着けないことがあります。 まずは慣れている技術でサクッと作ることを優先しましょう。

運用コストを考える

サービスは作って終わりではなく、運用が必要です。 サーバー代、ドメイン代などのランニングコストを事前に把握しておきましょう。 Firebase、Vercel、Cloudflareなど、無料枠が充実したサービスを活用するのがおすすめです。

💡 個人開発におすすめの技術スタック例

  • フロントエンド:React / Vue.js / 素のHTML+CSS+JS
  • バックエンド:Firebase / Supabase / Node.js
  • ホスティング:Firebase Hosting / Vercel / Cloudflare Pages
  • データベース:Firestore / Supabase / PlanetScale
  • 認証:Firebase Auth / Supabase Auth / Auth0

5. MVP開発

MVP(Minimum Viable Product)とは、必要最小限の機能を持った製品のことです。 最初から完璧を目指さず、核となる機能だけを実装してリリースしましょう。

機能を絞る

「あれも欲しい、これも欲しい」と機能を追加しすぎると、 いつまでたってもリリースできません。 「これがないとサービスとして成り立たない」という機能だけに絞りましょう。

sidepocketのMVP時の機能

  • ✅ ワンクリック打刻
  • ✅ プロジェクト管理
  • ✅ 稼働時間の集計表示
  • ❌ Googleカレンダー連携(後から追加)
  • ❌ PDF出力(後から追加)

完璧を目指さない

デザインが気に入らない、コードがきれいじゃない... 気になる点は山ほどあると思いますが、まずはリリースすることを優先しましょう。 改善は後からいくらでもできます。

6. リリース準備

開発が一段落したら、リリースに向けた準備を行います。

必須のページを用意する

  • 利用規約:サービスの利用条件を明記
  • プライバシーポリシー:個人情報の取り扱いを明記
  • お問い合わせ:ユーザーからの連絡手段を用意

ドメインを取得する

独自ドメインがあると、サービスの信頼性が高まります。 .com.jpなど、覚えやすいドメインを取得しましょう。

OGP画像を作成する

SNSでシェアされた時に表示されるOGP画像を用意します。 Canvaなどのツールで簡単に作成できます。

Analyticsを設定する

Google Analyticsなどを設定して、アクセス状況を把握できるようにしましょう。

7. リリース・告知

いよいよリリースです!作ったサービスを世に出しましょう。

SNSで告知する

X(旧Twitter)などのSNSで、サービスのリリースを告知します。 開発の背景や、どんな課題を解決するサービスなのかを伝えましょう。

個人開発者コミュニティで共有する

以下のようなコミュニティで共有すると、フィードバックがもらえることがあります。

  • Zenn / Qiita(開発記事を投稿)
  • Product Hunt(海外向け)
  • 個人開発者のDiscordコミュニティ

プレスリリースを出す

余裕があれば、PR TIMESなどでプレスリリースを配信するのも効果的です。 メディアに取り上げられる可能性が高まります。

8. 運用・改善

リリース後も、サービスは進化し続けます。

ユーザーの声を聞く

実際に使ってくれるユーザーからのフィードバックは、何より貴重です。 お問い合わせフォームやSNSで意見を募り、改善に活かしましょう。

バグ修正を優先する

新機能の追加より、既存機能のバグ修正を優先しましょう。 使いにくいサービスは、いくら機能が多くても使ってもらえません。

小さく改善を続ける

大きなアップデートを一気にやろうとすると、なかなか進みません。 小さな改善を継続的に行うことで、サービスは着実に良くなっていきます。

モチベーションを維持する

個人開発は、モチベーションの維持が最大の課題です。 ユーザーからの「使ってます!」の声や、アクセス数の増加など、 小さな成功を励みにしながら続けていきましょう。

個人開発は大変ですが、自分のサービスが誰かの役に立つ瞬間は何物にも代えがたい喜びがあります。 この記事が、あなたの個人開発の第一歩を後押しできれば幸いです。

Seaside Labのサービスを試してみる

個人開発で生まれたサービスをぜひ体験してください。

Seaside Lab

Seaside Lab

GAIDEとsidepocketを個人開発でリリースしました。

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